2012年 04月 22日

映画 「ヘルプ」鑑賞

ヘルプ 心がつなぐストーリーを観てきました。

60年代アメリカ南部の黒人家政婦のお話。
彼らはHELPと呼ばれます。お手伝いさんですね。

人種差別が色濃くのこる時代に黒人家政婦たちが語りだす彼らの立場。
全米で1000万部を超える大ベストセラーの映画化。

私映画化の前にこのベストセラーを知り原書をアマゾンで購入してました。

The Help

Kathryn Stockett / Berkley



読み始めるとなかなか難しいというか違和感がある。
黒人家政婦が語る言葉が文法がめちゃめちゃ。
中途半端な英語力の私にはこれはきつい。
いちいちつっかかっちゃう。

またこの小説が私にとってもっと深刻なのは
多くいる登場人物の名前が記憶できないだけでなく黒人なのか白人なのかわからない。
そこが一番大事ですからしんどい。
ネイティブだと名前だけで判断できるのかも知れませんけど。

そこいくと映画はいいですねえ。
一目瞭然です。
映画鑑賞後に再度原書にチャレンジする勇気がわいてきました。


さて映画のお話です。
差別される黒人家政婦。
それを当たり前のこととして受け入れ、
常に”Yes,Ma'am."といい続けていた。

都会から帰ってきたジャーナリスト志望の白人主人公の存在で何かが目覚め始める。
街の秩序にチャレンジして命をかけて語り始める。

命を懸けるといっても今の感覚からするとぴんとこないとおもいます。
先日この時代について書いた本を読みました。

アメリカ歴史の旅―イエスタデイ&トゥデイ (朝日選書)

猿谷 要 / 朝日新聞社


ここに出ていた一枚の写真を見れば雰囲気が伝わるでしょう。
d0018375_21375963.jpg

公民権法が成立した直後に自ら経営するレストランに来た黒人を追い返す白人親子。
親父はピストル、息子は斧。
なんとこのおっさんその後ジョージア知事に当選したんですって。

こんな時代に黒人が語る難しさ。

迎え撃つはおバカなお金持ち白人ギャルママたち。
古きよき南部アメリカの伝統を因習的に受け継いできた。
黒人は使うもの。
トイレは別よ。
病気がうつるから。
差別じゃないのよ区別なの。

ストーリーを書くのはいけませんのでこれくらいにしますが
私は黒人たちの置かれた境遇もさることながら
変わり行く時代のなかで揺るぎつつある既得権益を必死に守ろうとする
若い白人女たちに悲哀を感じました。

黒人には優越的地位でありつつも、男に媚び、虚勢をはる。
一世代前までは疑いもしなかった世界が、もしかしたら崩れるかも。
だから余計に強くでる。保守でいなければならないつらさ、弱さ。


これだけですと救いようのないもの同士の話に聞こえちゃいますが
映画ストーリーは重いテーマですがユーモアたっぷりです。
勇気を出させてくれると同時に世の中の不条理を感じる深い映画でありました。

以上
[PR]

by zhuangyuan | 2012-04-22 21:44 | 文化、歴史 | Comments(0)


<< ものの値段 辞書を買う      毒殺って どんな毒で? >>