中華 状元への道

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2012年 02月 25日

台湾って重要?

たまには中国のことも書きませんとブログの主旨が変わっちゃう。
中国語教室も忙しくて顔を出せない状況です。

日中国交正常化 - 田中角栄、大平正芳、官僚たちの挑戦 (中公新書)

服部 龍二 / 中央公論新社


日中国交回復ってのは世紀の大交渉だっというのがよくわかる。戦争賠償、日米関係、台湾問題と大きな壁がたくさんあった。

中でも台湾問題。
巨大な大陸中国がある今からみるとなんと小さな問題かと
思いがちですが当時は一大問題。

まずは一つの中国問題。
いまも報道されたりしますが、完全に勝負がついてるようで話題にならない。ましてや大陸反攻なんて、意味すらわからないのでは?

大陸でトップをはっていた蒋介石も生きてたし
国連だってそれまで中華民国しか入れてもらえなかった時代。大陸を再度征服なんてのも現実味を帯びていたのでしょう。

その時代に共産中国と結ぶ。
これは一大決心と政治リーダーシップが必要です。

台湾と親しい勢力だってたくさんいた。というより大勢だったんでしょう。

台湾には大きな恩義もあったんだといいます。
戦後賠償を放棄したこと。
日本占領に加わらなかったこと。
在支日本人270万人を帰国させたこと。

ゆえに台湾を切り捨てられない。
仁義を通して、表面上は断交だが、実は残す。
そのあたりの交渉が圧巻です。

今にも通ずる台湾の重要性を改めて認識させられたのは
シーレーンの安全に関すること。

当時台湾政府は日本に入ってくる二億二千万トンの石油の
積み出し港をすべて調べて、台湾と国交のある国とない国を仕分けしていたと。つまり国交のない国のタンカーは
台湾の前を通しませんよってこともできるのです。

そんな喉元へのナイフを持ちつつも
国際政治の趨勢を見極め、静観した台湾もすごい。

昔は政治家も役者がそろっていました。
角栄、大平、蒋介石、周恩来、毛沢東。
歴史で振り返る価値のある人物。

今は平和すぎちゃって...。

以上
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by zhuangyuan | 2012-02-25 17:35 | 文化、歴史 | Comments(4)
Commented by Shira at 2012-02-25 21:18 x
こんにちは。

この本は読みでがありました。

蒋介石に宛てた手紙の写真が印象に残ります。国際政治でも「気は心」に意味があったのでしょうか。
Commented by zhuangyuan at 2012-03-13 06:20
shiraさま 外交も畢竟、人間関係であると昔のイギリス政治家がいったそうですが、このころの外交は血が通っていたような気がします。
Commented by happyday at 2014-01-01 16:58 x
虚構なしの戦争知る世代同志による田中角栄さんの国交正常化の判断は素晴らしかったですね。だけど中国の脅威のある現在の情勢考えれば日本は台湾独立支援に動き親日の台湾とも国交正常化し平和条約結んだ方がシーレーンも安心出来ますね。日台漁業協定も締結した実績もありますからね。
Commented by zhuangyuan at 2014-01-04 22:36
happydayさま コメントありがとうございます。 角栄さんは大観を見据えて国益のために行動していたと思います。それに比べて今の面々は威勢はいいけどアメリカさんの顔色ばっかりうかがって...


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