2011年 05月 14日

中国原発事情  安全第一?

今年の夏も中国では電力ショートがおこりそうだといいます。
今年は2004年にならぶ大規模なものだと。

中国も電力不足、日系企業で停電 石炭高騰、生産に支障の恐れ

毎度のことなのでさして驚きませんが
ちょっとうがった見方をすると、
中国の原子力村が裏で動いているなんてこともあるかも。

福島では大変な事故が起きているけど
経済発展を支えるためにはやっぱり原子力発電は必要ですよ。
ってなことを理解させるために電力不足をアピールすることも。

そんな折、今日の中国語教室では中国の原子力発電に関する雑誌記事を取り上げてくれました。

凤凰周刊 「中国核电站倒春寒」(中国原発に春のあらし)

現在中国では原子力発電比率はまだ低く3-5%程度だとのことですが
いままさに原発をどんどん建設中なわけです。

この記事によると現在稼動中商業用原発は6基だけ。
ただこの第12次5ヵ年計画にあたって2015年までに40基建設することになっているそうです。
2020年までには60基を超え世界第二位になる目標だと。

雑誌の地図とはちがいますが参考のため原発立地地図をリンクします。
中国核电站分布图


そんななかこんな心配が。
“如果我们对于快速扩展没有足够的认识,将危及工程质量和核电设施安全运行”

もし急速な発展に十分な認識が足りない場合
工事の品質や原発の安全な稼動に危険が及ぶ


まさにそれが心配ですよね。
急速に道路や橋をつくって、穴があいたり、崩れたり。
こんなのはそこだけで済みますけど。
原発はちょっと。

それゆえ新しい安全基準を作るだとか
安全査定のし直しだとか
建設スピードを調整するだとか
もっともな意見が出てきています。

“积极发展”的方针,有可能被“安全第一”所取代

積極発展の方針が安全第一に取って代わられるかも。

要は安全第一ではないってことね。

ともかく安全に行こうよって声が上がっているのです。

しかーし、やっぱり中国にも原子力村的な声も大きいのであります。

雑誌では核安全専門家の発言を紹介しています。

「第12次五ヵ年計画の原発発展計画を見直す必要はない」

理由は二つ。

1. 核电“十二五”规划经过了严密的科学论证,不是草率决定的,也不是某几个人拍脑袋的结果

第12次五ヵ年計画の原発計画は厳正なる科学論証を経たものであり
いい加減に決めたものでも、数人が思いつきで立てたものではない。

2.中国不同于能源需求不那么迫切的欧美国家,由于经济快速发展,
核能是目前中国能够弥补能源缺口的最有效办法。

中国はエネルギー問題がそれほど逼迫してない欧米国家とは異なり
経済が急速発展しているのであるから原子力は中国のエネルギー不足を
補う最も有効な手段である。



なんかどっかで聞いたことのなるような文句です。

もちろん経済発展は重要ですが
少しくらい遅れたって、安全第一でいきましょう。


以上
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by zhuangyuan | 2011-05-14 22:42 | 時事 | Comments(0)


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