中華 状元への道

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2010年 07月 22日

ネットde読書会 狼图腾 第二十五章


ネットde読書会
私の二回目が回ってまいりました。
さっそくはじめたいとおもいます。

25章です。

【あらすじ】

狼の子を飼っている陈阵のもとへ馬飼いをしている张继原が
狼にやられて死にかけた子馬をもってやってくる。

そこですっかり馬飼いらしくなった知青仲間から
馬飼いの仕事の厳しさを聞く。

二人は話し込んでゆく。
狼たちの生態と馬たちの関係、
自然生態系のなかで均衡を保つ動物たち、
現代人間の矛盾、
歴史変遷への思索などなど思いはかけめぐる。

【見どころ】

*わずか二年の経験ですっかり本物の馬飼いらしくなった张继原の一言。

赶紧把马驹杀了吧

「早く子馬を殺しちゃいなよ!」

狼にやられた無残な姿のか細い子馬を担いで
やってきたのですがもう死期が近いことを知りつつ言いました。

「早くしないと血がたまってまずくなっちゃうよ」

都会の子どもの甘さはすっかりぬけて自然をしる男になってます。


*子馬をさばくところを見た子ども狼の野生

馋得狼眼射出凶光

貪欲な狼の眼がまがまがしく光を発した。

たとえ鎖につながれて飼われていようとも野性がキラリとひかる。



*チンギスハンのモンゴル軍がなぜ強かった?

蒙古马多,可以用伤马当军粮

モンゴル馬は多いので傷ついた馬は食糧となった。

のどが渇けば馬の血をすすり
腹がすいたら馬を食う。

ワイルドです。



*狼はどうやって馬を捕まえるのか?

从远处看那晃动的狼腿狼爪,像野兔的长耳朵

遠くから見ると揺れる狼の手足は、ウサギちゃんの長い耳のよう。

ずるい狼は草むらにあお向けになり身を隠し
手足だけ草から出して揺らすそうです。

興味をもった子馬ちゃんが上までくると
下からのど元めがけてガブっと。

ああおそろしい。



*どんだけ狼に食われるの?

去年下了110多匹马驹子。到今年夏天,只剩下40多匹了,有70多匹马驹被狼咬死或吃掉。

去年110数匹をはなした。夏まで残ったのはたった40数匹。70数匹は狼にかみ殺されるか食べられた。

想像を超えてる。



*ひと度自然のバランスが崩れると...

狼没了,蒙古马没人要了,内蒙大草原黄沙滚滚了,牛羊饿死了,咱们也可以回北京了……

狼がいなくなると、モンゴル馬の価値がなくなり、モンゴル草原は砂漠化し、
牛や羊は飢え、我々も北京に帰れる...

増えすぎた人口を養うため上層部は収穫、収穫とさけび
馬を育てるのに邪魔な狼を退治しようとする。

すると狼という脅威のなくなったモンゴル馬は鍛えられなくなり
価値がなくなり売れない。

でも牧草は食いまくって砂漠化を促進させる。
となると他の家畜は飢える。

こうして牧畜は成り立たなくなり知青たちは北京にもどる。

大事なのはバランス。

几千年来,中国人口一过剩就造反,杀减了人口,换了皇帝

数千年来、中国では人口が増えれば造反が起こり
人口が殺され削減され、
ついには皇帝が変わる。

人口問題は悠久の歴史でなんども繰り返され皇帝が転覆してきたのです。
だから共産党も本気でびびるんですね。


*飼っている子どもの狼はどうなっちゃうの?

小狼养成狗就没意思了

小狼が犬のように育ってしまったら面白くないよね。

なんていいながら鎖につないで飼っている。

厳しいモンゴルの生活に入り込み
自然のバランスの重要さを学び
モンゴル生活と一体になりつつあるものの

その実、自然バランスを破壊する漢人のひとりであり
なお良心からとはいえ野生の小狼の野生を奪い去ろうとしている危うさがかいまみられる。

はらはらドキドキ。

先を読みたい。


【語句】

黑白班=夜勤と昼勤のこと?

东风=革命の勢い

西风=没落勢力

二踢脚=爆竹の一種



お次はmarieさまよろしくおねがいます。

以上
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by zhuangyuan | 2010-07-22 23:24 | 中国関連DVD、本 | Comments(6)
Commented by tenohira-ya at 2010-07-23 22:35
前回にひきつづき、いい“帯読”ですね~。私はまだ25章を読んでいませんが、あらましが分かって、見どころも教えてもらって、それでいて実際に読んでみたくなって、かといってネタばれでもなく、絶妙な感じですばらしい。26章以降も楽しみになってきました。
Commented by zhuangyuan at 2010-07-24 08:53
tenohira-yaさま 「実際に読んでみたくなった」っていうのがうれしいです。帯読ってことばがあるんですね。どういう意味ですか?
Commented by tenohira-ya at 2010-07-24 11:49
あら、「带读」って辞書にあるような熟語じゃないんですね。
私は北京で大学の先生に家庭教師をしてもらったとき、レッスンの始めに「带读」をして、本文の解釈や味読の手伝いをしていただきました。
いまネットで調べたところ、国語の授業で、リーダーが先に朗読して生徒たちが繰り返す、というような用例があります。http://www.zww.cn/zuowen/html/57/412717.htm
おもに朗読の場合に使われるのかもしれません。講読の内容のことは言わないかもしれないですね。ごめんなさい。
辞書で言うと「带」の「手本を示す」の用法なんだと思います。
Commented by zhuangyuan at 2010-07-24 20:53
tenohira-yaさま 勉強になりました。ありがとうございます。
Commented by arip314 at 2010-07-25 08:48
下~驹子の下は(动物)生产の意味じゃないですか?
Commented by zhuangyuan at 2010-07-25 15:10
arip314さま 「下」に産むって意味もあるんですね。


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