中華 状元への道

zhuangyuan.exblog.jp
ブログトップ
2010年 05月 01日

石油利権をめぐる近代史

シリアナ [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ



サウジついでに石油利権映画でも見ようかとおもい
以前から気になっていた「シリアナ」を見ました。
解説はこちら
ホントは子どもにせがまれてドラゴンボールを借りるついでにおもいつきました。
tsutayaキャンペーンで100円。

元CIA工作員による小説の映画化。

架空の湾岸産油国で利権がうごめく。
アメリカ、中国、アラブ、イスラム、王室、CIA、石油会社などなど。
登場人物がいっぱい出てきて同時進行でどんどんすすむので
ついてゆくのがやっとです。

後で最初から要所要所を早送りでチェックしてストーリーを穴埋めする必要がありました。
悪そうな白人金持ちがいっぱいでてきて区別がつかない。

ある産油国では石油枯渇におびえている。
王子は石油依存から脱したい。
そのために中国と組みたい。

でもアメリカはそれをゆるさい。
そこで他の王子をバックアップ。
そこでCIA工作員やエネルギー企業、テロリスト組織が絡み合う。

サイドに流れるのは王室の繁栄と民の貧困。
宗教に救いを求め、諸悪の根源絶つべく立ち上がる。

大きな利権と陰謀に個人が翻弄される。
自ら事を動かしていると思いつつも誰もがコントロールできない
大きなうねりに巻き込まれる。

アメリカってホントいやですね。
利権のために策略をめぐらす。

現代のエネルギーをめぐる諸相がよくまとまっていると思います。
でもこんなことは昔っからずっとずっと繰り返されている。

サウジに行く前に中東の近代史について何冊か読みました。
結局全ては欧米が引っ掻き回してる。

ずいぶんと古い本も見つけました。

人物現代史10 「ファイサル」 大森実著 1979年刊

ファイサルといっても今では誰それ?ってかたも多いと思いますが
サウジの元国王です。

人物現代史の10番目にとりあげられているのですがから当時は
歴史的人物として認知されていたということです。

因みに他の9人は
ヒトラー、ムッソリーニ、スターリン、チャーチル、ルーズベルト、ケネディ、ド・ゴール
ホーチミン、毛沢東。

これでファイサルの凄さがわかると思います。

60年代、70年代のアラブはそればでの欧米傀儡から
石油によって力をつけて徐々に自主権を獲得して
世界のキープレーヤーとなってゆく時代でした。

ファイサルはアラブの盟主としてオイル・ショック時のキーマンでした。

この伝記にある彼の発言はアラブ近代史をよく表しています。

「私の父は、アラビアにおけるアメリカの代弁人になろうと思った。
当時、わが国はトルコと英国に狙われていた。
・・・・・
アメリカが遠い国で、わが国に政治的な下心をもっていなかったからだ。
・・・・・
米国は石油の開発から莫大な利益をえた。
われわれは経験に乏しかったから、最初の頃の契約はわれわれに不利だった。

・・・・・
米国は修正に応じた。
英国がイラクやイランでやったようなことはしなかった。」

なのに

イスラエルが建国するやアメリカは国内シオニストのロビーにより
イスラエル財政、軍事援助を与え、アラブをないがしろにしてしまった。

そして怒りのこぶしを振り上げ石油を武器にして立ち上がったのです。

でそのファイサルがどうなったか?

暗殺されました。

国王の甥に射殺されました。

誰が糸をひいているのか?


以上
[PR]

by zhuangyuan | 2010-05-01 19:09 | 文化、歴史 | Comments(0)


<< 日本切腹、中国介錯      砂漠のテントで大会議? >>