2009年 10月 10日

中国人の商魂

先日ヨーロッパのトレーダーのお偉いさんと食事しました。

話題の中心はいつも中国。
中国経済は前半とばしすぎて実体経済より投機分野にカネがまわり
バブってしまい、最近は金融引き締め気味です。

それにつられて鉄鋼市場も大暴落してしまい
そのまま国慶節の大型連休入り。

休み明けはどうなることやら。
というのがみんなの関心ごとです。

中国の商売人はみんなしてスペキュレーターですから
儲かるとおもったらすぐに資金をぶち込みます。
銀行だってコネさえあればどんどん貸してくれますから。
もし損したら逃げちゃえばいいし。

そんなお国柄では
鉄も非鉄も相場が乱高下します。

食事のときに彼が教えてくれました。

最近の非鉄金属相場に大きな影響を与えているのが
養豚業者なんですって。

豚を飼うのをやめて豚舎にニッケルを積み上げている業者がいるそうです。
China’s Pig Farmers Amass Copper, Nickel(中国の養豚業者が銅やニッケルを積み上げている。)
鉄もいいときは八百屋やら教師やら部外者がどんどん参入してきましたが
ニッケルなんてなじみのない非鉄金属まで手をだしますか。

ニッケルは相場が乱高下しますからプロでも大損します。
そんなものを素人が簡単にやるところが楽観的で面白い。

こんな連中がどんどん買って価格をつり上げる。
するとなんだか本当に需要があるように感じてくる。
そしてまた価格があがる。
中国はでかいのでみんな幻想を抱いてしまう。
こんなに需要があるはずない。
でも中国ならありえるかも。
なんて。

The metals holdings by pig-farmer investors and other private speculators give “the impression that there is strong demand in China,”

養豚投資家やその他の個人投機屋たちの行為が
中国には大きな需要があるという印象を与えている。


ではなんでそんな養豚業者が高価な非鉄金属を積み上げるほどの金を用意できるのか?

この疑問を彼にぶつけてみました。

「Mr.状元、それは豚インフルエンザですよ。」

「???」

豚インフルエンザが流行ったとき
養豚業者は政府の指示で買っている豚を大量に処分しなければならなかった。
あるいは全ての豚を。
そして政府はその補償にと交付金を出した。

その金で新しい豚を買わずに
ニッケルを買ったのです。

中国の商売人、恐るべし。

以上
[PR]

by zhuangyuan | 2009-10-10 21:56 | 時事 | Comments(2)
Commented by お節介じいさん at 2009-10-21 17:40 x
「不要低估中國人」ですね。日本経済も、中国経済に追い越されるのは時間の問題でしょう。全くもって中国人は恐るべしです。華僑を含めて、中国人のしたたかさとカネもうけの旨さは世界的に有名です。マレーシアやシンガポールなど、一国の経済を中国系が握っている国も少なくありません。ちなみに、韓国では外国人名義で、土地や家屋などの不動産を所有することを禁じているそうです。在韓外国人の多数を占める華僑に、自国の経済を握られるのが怖いのでしょう。東南アジアに比べて、韓国で華僑文化が栄えないのは、多分そのせいだという経済学者もいます。ちなみに、私が初期に(朴政権時代)知り合った在韓華僑の友達のほとんどが、今は台湾やアメリカ・カナダに移住しています。韓国は中国人にとって、住みにくい国のようです。
Commented by zhuangyuan at 2009-10-22 05:16
お節介じいさん様 韓国に華僑が多いことすら知りませんでした。韓国は日本、ロシア、アメリカ、中国の大国に囲まれて翻弄されてきましたから警戒心がつよいんでしょうね。韓国の知人は「これだけの大国に囲まれてもなお自国の文化、文字を持ち続けているのは世界史上の奇跡だ」なんていってました。日本メーカーの工場も世界中にありますが韓国はかなり撤退したんですよね。


<< 腰酸背痛      中華圏の巨星 クレヨンしんちゃん >>