中華 状元への道

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2009年 09月 19日

活き抜く

またDVDを観てしまった。

「活着」

活きる 特別版 [DVD]

ハピネット・ピクチャーズ



近所のTSUTAYAが100円キャンペーンをやっており
子どもにポケモンを借りたついでにこれも。

あっという間に一週間がたち
観ずに返すのももったいないので子どものお絵かき教室の合間に鑑賞。

以前中国語教室の先生が言っておりました。
中国の現代史を知りたい人にオススメの映画が二つあると。

「霸王别姬」(さらば わが愛)
「活着」(活きる)

前者にはいたく感動いたしましたので
こちらもいつかはと考えていました。

私は歴史ドラマが好きです。

人間は大きな歴史のうねりに逆らえない。
翻弄されながらもなんとかかんとか生きつづける。

ただ現代中国の場合、このうねりが凄すぎる。
時代ごとに大きな津波がやってきてそれまでの価値観を一掃してしまう。

国共内戦
解放
大躍進
文革

昨日までの勝ち組が一気に叩きのめされる。
誰が決めてるわけでもないのに
ある日突然権力者が悪者にされて引き摺り下ろされる。

市井の人々は大勢に逆らわずに身を任せざるをえず
受動的でありながら能動的であることを演じ
いつのまにかその冷酷な体制変革運動に加担してゆく。

主人公の福貴は勝ち組でも負け組でもない。
どちらかといえば負けかな。
でもそれが生き残れた理由。

現代中国では勝ち組であるほど危険。
時代の変わり目に権力構造が変わり
善悪の基準が変わる。
そして消される。

福貴は負けながら生き延びる。
そして日々を一歩一歩進むなかで小さな幸福をかみしめて活きる。

激動のなかにあってこそ
日々の喜びがあるのでしょう。

いまの日本、変化がなさすぎる。
緩慢に死してゆくような。

普通にすれば生きられる。
だから何か変化を自分で起こさないとつまらない。

活きることに全力で立ち向かってゆく時代のほうが幸せかもしれません。

以上
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by zhuangyuan | 2009-09-19 17:51 | 中国関連DVD、本 | Comments(3)
Commented by linen at 2009-09-22 12:05 x
チャン・イーモウやチェン・カイコーの昔の作品は
味わい深いんですよ、これが。
私は姜文の「太陽の少年」と「鬼が来た!」も好きです。
「鬼が来た!」が外国で評価されてから、
姜文は中国で映画が撮れなくなったんだけれど。
Commented by zhuangyuan at 2009-09-25 05:29
linen様
「鬼が来た!」のビデオもずいぶん前に古本屋で買ったんですがまだ観てません。鬼というだけで気が重くなりますので観る前に決意が必要な気がして。
Commented by ケイチー at 2009-09-26 22:29 x
「活着」は、大分以前に観ました。大好きな作品です。
グオ・ヨウとコン・リー。それに少女役の女の子・・・・役者が皆、素晴らしかったです。
淡々と描かれていますが、全然退屈しません。面白かった!

「鬼子来了」は、香川照之さんが出ていますね。
前半、コミカルな感じで観れますよ。
で、後半を過ぎたあたりから重苦しくなりますが、今さら止められないよ、と言う感じでラストまで行きますから、大丈夫です。

香川さんは、中国映画の撮影体験を本にしておられるそうで。
機会があれば読みたいと思っています。かなり強烈だったようですので。


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